国防長官、攻撃時間を明示=米誌がチャット全容公開 2025年03月27日 08時50分

【ワシントン時事】トランプ米政権高官がイエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する軍事作戦を記者と誤って共有した問題で、米誌アトランティックは26日、政権高官による通信アプリ「シグナル」のグループチャットの全容を公開した。ヘグセス国防長官がフーシ派の拠点に対する米軍の攻撃時間を明示していた。
同誌によると、ヘグセス氏は「米東部時間12時15分、F18(戦闘機)出撃」などと明記。中東に展開していた空母「ハリー・S・トルーマン」の艦載機とみられる。最初の空爆時間なども示した。
ヘグセス氏は訪問先のハワイ州で記者団に「機密情報はなかった」とする従来の主張を繰り返した。同誌の記者をグループチャットに誤って招待したウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障担当)もX(旧ツイッター)で「場所なし、手段なし、戦争計画なし」と述べた。
トランプ大統領は26日、ホワイトハウスで記者団に「マイク(・ウォルツ氏)がやったことだ。ヘグセス氏は何もしていない」と話し、批判に「魔女狩りだ」と反発した。しかし、ルビオ国務長官は訪問先のジャマイカで「誰かが大きな間違いを犯したのは明らかだ」と語った。