ロ・ウクライナ、黒海停戦で合意=銀行決済網への復帰条件―米仲介、実現に不透明感 2025年03月26日 16時11分
【ワシントン時事】米国とロシア、ウクライナの3カ国政府は25日、黒海での航行の安全を確保し、武力行使を排除することで合意した。同意済みのエネルギー施設への攻撃停止という限定的停戦の範囲を、黒海へと拡大する。ただ、ロシア側は制裁の一部解除を履行条件としており、実現には不透明感も漂っている。
トランプ米大統領は25日、ホワイトハウスで記者団に対し、「多くの進展を成し遂げている」と仲介の成果をアピール。対ロシア制裁の解除について検討する方針を明らかにした。
ウクライナのゼレンスキー大統領は「無条件の停戦と次のステップに直ちに移る用意がある」と話し、条件を付けたロシアとの違いを強調してみせた。その後のビデオ演説ではロシアへの不信感もあらわにし、「黒海で軍事行動が再びあれば、新たな措置を講じる必要がある」とけん制した。
米代表団は23~25日、サウジアラビアの首都リヤドでロシア、ウクライナの代表団とそれぞれ会合を開催。米ロ、米ウクライナで合意した内容を3カ国政府が個別に発表した。