イスラエル、シリアで「発砲受け応戦」=レバノンでも空爆継続 2025年03月26日 07時10分

25日、イスラエル軍の砲撃を受けてシリア南部で上がる煙(AFP時事)
25日、イスラエル軍の砲撃を受けてシリア南部で上がる煙(AFP時事)

 【エルサレム時事】イスラエル軍は25日、「シリア南部で発砲を受けたため応戦した」と発表した。イスラエル軍は昨年12月のアサド政権崩壊を受け、占領地ゴラン高原を含むシリア南部で自国の安全のための「緩衝地帯」確保を名目に展開範囲を拡大させていた。攻撃を受けたと強調することで、軍事行動をさらに活発化させる可能性がある。
 国営シリア・アラブ通信などによると、南部ダルアー県の村が25日にイスラエル軍の砲撃と空爆を受け、6人が死亡した。同通信は「国家主権や国際法を侵害する言語道断の行為だ」との外務省の談話を伝えた。また、イスラエル軍は25日、シリア中部の空軍基地2カ所も空爆した。
 一方、イスラエル軍はレバノンに対しても連日空爆を継続。24日には、イスラム教シーア派組織ヒズボラの司令官を殺害したと戦果を誇示した。 

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