「虐待的だ」「弱くて無能」=豪元首相とトランプ氏が舌戦 2025年03月11日 15時19分

オーストラリアのターンブル元首相(左)とトランプ米大統領=2018年2月、ワシントン(AFP時事)
オーストラリアのターンブル元首相(左)とトランプ米大統領=2018年2月、ワシントン(AFP時事)

 【シドニー時事】オーストラリアのターンブル元首相は10日、米メディアのインタビューで、トランプ大統領を「無礼で虐待的だ」と厳しく批判した。これに対し、トランプ氏はSNSで「ターンブル氏は弱くて無能な指導者だ」と反撃。豪政府が米側に鉄鋼・アルミ輸出の関税除外を求める中、舌戦が影響を及ぼす可能性もある。
 ターンブル氏はブルームバーグテレビで、2期目のトランプ氏について「イエスマンに囲まれ、やりたい放題だ」と指摘。高関税政策が世界経済を冷え込ませ、中国を利するとの見方を示すとともに、「トランプ氏が支離滅裂な一方、中国の習近平国家主席が筋を通せば、多くの国にとって中国がましに見えるだろう」と述べた。
 この後、トランプ氏はSNSに「ターンブル氏は中国に関して何が起きているかを理解していなかったし、その能力もなかった」と投稿。「豪州という素晴らしい国を『後方から』率いていた」とやゆした。 

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