スペースX宇宙船、空中分解=連続で失敗、残骸散らばる 2025年03月07日 14時29分

【ニューヨーク時事】米実業家イーロン・マスク氏率いる宇宙企業スペースXは6日、大型宇宙船「スターシップ」の8回目となる無人飛行試験を行った。宇宙船が打ち上げ後に空中分解し、1月に続き失敗した。残骸が散らばった影響で米当局は一時、南部フロリダ州の複数の空港で航空機の飛行停止を命じた。
大型ロケットブースター「スーパーヘビー」に宇宙船を搭載した全体の高さは約120メートルに上る。南部テキサス州の施設から打ち上げられて宇宙船を切り離した後、スーパーヘビーは発射台まで戻り、回収された。ただ、宇宙船は不具合で正常に飛行できなくなり、米メディアによると、自己爆破システムが作動した。
スターシップは、人類の月面再訪を目指す米航空宇宙局(NASA)主導の「アルテミス計画」に使われる予定。火星探査への活用も想定されている。