トランプ氏、落ち着きの就任演説=バイデン氏ら拍手せず―米 2025年01月21日 07時28分

20日、ワシントンの連邦議会議事堂で米大統領への就任を宣誓するトランプ氏(左)と見守るメラニア夫人(中央)(EPA時事)
20日、ワシントンの連邦議会議事堂で米大統領への就任を宣誓するトランプ氏(左)と見守るメラニア夫人(中央)(EPA時事)

 【ワシントン時事】トランプ米新大統領(78)は20日、落ち着きと余裕を漂わせながら就任演説を行った。「わくわくするような新時代が始まる」と宣言。トランプ氏のネクタイが民主党と共和党のシンボルカラーの青と赤を混ぜた紫色に見えることから、社会の「融和」を強調したとの見方もある。
 就任式はこの日、氷点下5度強の厳しい寒さのため、40年ぶりに連邦議会議事堂内のロタンダ(円形大広間)で執り行われた。約600人(米メディア)に限定された来賓席には、家族や歴代大統領、閣僚候補、上下両院議員のほか、メタ(旧フェイスブック)創業者マーク・ザッカーバーグ氏らも顔をそろえた。
 トランプ氏は、2017年の1期目就任式と同じく19世紀にリンカーン大統領が使った聖書と母親から贈られた聖書の2冊で宣誓。メラニア夫人(54)が左横で聖書を携えたが、慣例通りに左手を置くことはしなかった。夫人は紺色と白色のつばの広い帽子を深くかぶり、目元を覆い隠していた。
 トランプ氏は演説で「(自分が就任した)この瞬間から米国の衰退は終わる」などと強調。聴衆の反応を確かめるようにゆっくり話し、いつもの絶叫調は封印した。会場では過激な主張にスタンディングオベーションがたびたび起こったが、バイデン前大統領とハリス前副大統領はほとんど座ったまま拍手もしなかった。 

その他の写真

20日、ワシントンの連邦議会議事堂で開かれたトランプ氏の米大統領就任式に出席したバイデン氏(前列左)とハリス氏(同右)(EPA時事)
20日、ワシントンの連邦議会議事堂で開かれたトランプ氏の米大統領就任式に出席したバイデン氏(前列左)とハリス氏(同右)(EPA時事)

海外経済ニュース