ガザ支援搬入「ほっとした」=エジプト境界にトラックの列 2025年01月20日 05時31分

19日、パレスチナ自治区ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所で、支援物資を積んで待機するトラック
19日、パレスチナ自治区ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所で、支援物資を積んで待機するトラック

 【ラファ(エジプト)時事】パレスチナ自治区ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所では19日、ガザの停戦発効を受けて支援物資を搬入しようとトラックの長蛇の列ができた。物資を積んだトラックの運転手は「ほっとした」「とにかくうれしい」と一様に笑顔を見せ、クラクションを鳴らして喜びをあらわにした。
 エジプト当局によると、食料や燃料などを積んでこの日検問所に並んだトラックは330台以上。救急車も出入りしていた。停戦合意ではガザへ1日当たりトラック600台分の物資が運ばれる予定で、深刻な人道危機の解消が急務だ。
 アハマド・ファトフラーさん(35)は「ようやく支援を届けられる」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。ガザが封鎖されたまま、他の運転手らと共にラファで40日間待機していたという。「できれば毎日ガザに行きたい」と話した。
 支援用の米を運搬していたカリーム・ムハンマドさん(44)は「ガザの同胞を助ける時を待っていた」とVサイン。ラファから約50キロ離れたエジプト東部アリーシュで豆や砂糖などの支援物資を積んだまま1カ月半も待っていたというムハンマド・サイードさん(27)も「ガザで苦しみ抜いたパレスチナ人を助けられて幸せだ」と表情を緩めた。 

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