就任式にIT首脳ずらり=トランプ氏との蜜月象徴―米新政権 2025年01月18日 14時58分
【ワシントン時事】20日にワシントンで執り行われるトランプ次期米大統領の就任式に、IT大手の首脳がそろって出席する。IT産業のトランプ氏への急接近を象徴する場面となりそうだ。
複数の米メディアによると、式にはトランプ氏の返り咲きを積極的に支援した実業家イーロン・マスク氏のほか、アップルのクック最高経営責任者(CEO)、マイクロソフトのナデラCEO、アルファベット傘下のグーグルのピチャイCEOも出席する。
また、外部機関によるファクトチェックを廃止すると表明したメタ(旧フェイスブック)創業者マーク・ザッカーバーグ氏、アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏らも参列予定。いずれもトランプ氏の当選後、同氏への寄付などが報じられている。
背景には、トランプ氏と蜜月関係を築くことでIT企業への規制を回避する狙いがあるとみられる。一方、バイデン大統領は15日の退任演説で、「巨大な財力と権力、影響力を持つ『オリガルヒ(新興財閥)』による寡頭政治が形成されつつある」と指摘し、「テクノロジー産業の複合体」の台頭に警鐘を鳴らした。