「沖縄の島購入」女性が訪問計画=「自然残したい」と今夏―中国 2025年01月18日 05時44分

上空から撮影した沖縄・屋那覇島(左端)
上空から撮影した沖縄・屋那覇島(左端)

 【北京時事】約2年前に「沖縄の島を買った」とSNSに投稿し話題となった30代の中国人女性が、今年夏に島を訪問することを明らかにした。中国メディアが16日報じた。今年7月か8月ごろに、経営する企業の社員旅行を計画しているという。
 女性が購入したとされるのは、沖縄県北部の伊是名村にある無人島、屋那覇島の一部。同村などによると、東京に本社を置く中国系コンサルティング企業が、面積約74万平方メートルの島の5割程度を2021年2月から所有している。
 女性は中国メディアの取材に、土地が競売に掛けられているのを偶然知り、所有者と直接交渉して購入したと説明。金額は明らかにしていない。無人島という希少性に加え、出身地の山東省青島市に直線距離で近いことが決め手になったという。
 女性は「ありのままの自然を残したい」と強調。開発については「適切な業者が現れれば協力するが、そうでなければ次の世代に残す」と話している。
 女性は日本に留学経験があり、10年ほど前に青島へ戻って飲食関係の会社を起業したという。23年1月に女性が動画を投稿した際には、安全保障の観点から懸念の声が浮上。松野博一官房長官(当時)が、動向を注視する姿勢を示していた。 

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