メキシコ大統領「名物会見」に幕=6年間で1400回超 2024年10月01日 14時11分

9月30日、メキシコ市で最後の記者会見に臨むメキシコのロペスオブラドール大統領(AFP時事)
9月30日、メキシコ市で最後の記者会見に臨むメキシコのロペスオブラドール大統領(AFP時事)

 【サンパウロ時事】「素晴らしい女性に大統領職をバトンタッチでき、とても満足だ」。メキシコのロペスオブラドール大統領は9月30日、シェインバウム次期大統領の就任式を翌日に控えて6年間の任期を振り返り、平日の名物だった定例記者会見を締めくくった。
 シェインバウム氏は、ロペスオブラドール氏の「まな弟子」。独立から約200年のメキシコ史上、初の女性大統領となる。
 ロペスオブラドール氏は大統領在任中、平日午前7時から2~3時間の定例会見を開き、ライブ配信を通じて国民に直接語り掛けてきた。その数は1400回以上。庶民に近い存在との認識が浸透し、任期中の支持率は6割前後で安定していた。
 最後の会見では、政策目標に掲げた格差是正に言及し、2024年の貧困率が36.3%と、20年の43.9%から大幅に低下したと指摘。それ以外にも具体的な数字を挙げ、多くの成果を残したことを強調した。 

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