ウクライナ侵略で「共通認識」=トランプ氏と会談―ゼレンスキー氏 2024年09月28日 05時43分
【ニューヨーク時事】訪米中のウクライナのゼレンスキー大統領は27日、11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党候補のトランプ前大統領とニューヨークのトランプタワーで会談した。ゼレンスキー氏は「ウクライナでの戦争を止めなければならないというのが、われわれの共通の認識だ」と説明した。
トランプ氏はロシアの侵略を受けるウクライナへの支援に消極的な発言を繰り返している。両者は緊張関係にあると見られていたが、そろって記者団の取材に応じ、関係は良好だとアピールした。
トランプ氏は会談後、ウクライナ侵略について「解決しなければならない。複雑なパズルだが、あまりに多くの人々が亡くなり、多くの美しい都市も(破壊された)」と指摘。大統領選に勝利した場合の停戦合意の仲介に意欲を示した。
トランプ氏は会談前にも「われわれは非常に良い関係にある。(私は)プーチン(ロシア)大統領とも良い関係だ」と強調。選挙に勝利すれば「迅速に懸案を解決できると思う」と語った。並んで発言したゼレンスキー氏は、「プーチンは勝てない。ウクライナが勝利しなければならない」と妥協を否定し、温度差もうかがわせた。