VRゴーグルに廉価版=普及促進、眼鏡端末も向上―米メタ 2024年09月26日 08時32分

米メタ(旧フェイスブック)が発表した仮想現実(VR)端末「メタクエスト3S」(同社提供・時事)
米メタ(旧フェイスブック)が発表した仮想現実(VR)端末「メタクエスト3S」(同社提供・時事)

 【シリコンバレー時事】米メタ(旧フェイスブック)は25日、仮想現実(VR)対応のゴーグル型端末「メタクエスト3S」を発表した。現行の普及機「3」とほぼ同じ性能を備える一方、価格を安くした。スマートグラス(眼鏡型端末)も性能を向上。「スマートフォンの次」を目指し、製品を拡充する。
 調査会社IDCによると、2024年4~6月期のVR、拡張現実(AR)端末の出荷台数は、前年同期比3割弱減。メタがシェアの6割を握り首位だが、市場拡大の勢いは乏しい。手ごろな価格の端末や生成AI(人工知能)の活用で、普及に向けてこ入れする。
 「3S」は10月15日発売。記憶容量128ギガバイト(GB)で299.99ドル(日本では4万8400円)。「3」の128GBモデルは499.99ドル(同7万4800円)だったため、2万円以上安い。「3」からは解像度がやや低下し、視野もわずかに狭くなる。
 ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、米カリフォルニア州で開いた開発者会議で「技術革新だけでなく、人々に未来を届けるために取り組んできた」とアピールした。
 日本では未発売だが、「レイバン」ブランドと共同開発した眼鏡型端末のAI機能を拡充することも発表。同時通訳機能を追加するほか、眼鏡越しに見える物をAIが認識し、質問に答えることも可能にする。 

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新しい端末「メタクエスト3S」を発表する米メタ(旧フェイスブック)のザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)(同社配信動画より・時事)
新しい端末「メタクエスト3S」を発表する米メタ(旧フェイスブック)のザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)(同社配信動画より・時事)

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