広範な国連改革を=25日にG20外相会合―ブラジル大統領 2024年09月25日 06時43分
【サンパウロ時事】ブラジルのルラ大統領は24日、国連総会で演説し、ロシアによるウクライナ侵攻や中東紛争、気候変動などを踏まえ「国際情勢の変化に立ち向かうために必要な手段を国連に与える必要がある」と強調した。機能不全が指摘される安全保障理事会を含め、広範な国連改革の重要性を改めて訴えた。
今年の20カ国・地域(G20)議長国を務めるブラジルは、議長国の重要課題と位置付ける国連改革の議論を活性化させようと、25日に米ニューヨークの国連本部でG20外相会合を開催する。会合にはG20以外の国連加盟国の参加も促しており、幅広い議論につなげたい考えだ。
ルラ氏は演説で、中南米やアフリカの国々が安保理の常任理事国に加われない現状を「容認できない」と批判。国際平和や安全保障の問題を含む総会の役割の活性化など「国連憲章の包括的な見直し」を求めた。