米長官、事態打開へエジプト訪問=ガザ新停戦案「迅速に」準備 2024年09月17日 15時46分

16日、パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトで、イスラエル軍の攻撃を受けて崩れた家屋のがれきを確認する住民ら(AFP時事)
16日、パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトで、イスラエル軍の攻撃を受けて崩れた家屋のがれきを確認する住民ら(AFP時事)

 【カイロ時事】米国務省は16日、ブリンケン国務長官が17~19日の日程でエジプトを訪問すると発表した。パレスチナ自治区ガザの停戦交渉で共に仲介役を務めるエジプトの高官と会談する予定。イスラエル、イスラム組織ハマスの双方とも妥協を拒否し交渉が難航する中、事態打開のための具体策を協議するとみられる。
 米国は交渉前進に向け、新たな停戦案を検討中。ロイター通信によると、国務省のミラー報道官は「当事者たちを最終合意へ至らせることができる提案」だと強調。仲介役のエジプト、カタールと「迅速に」協議を進めていると説明したが、発表の日取りに関する情報はないと述べた。
 ハマスは先週、バイデン米大統領の公表した内容に基づく7月2日時点の停戦案への支持を改めて表明。同案に新たな条件が加えられなければ、即座に実行に移す用意があるとしていた。
 だが、16日のハマスの発表によると、最高指導者シンワル氏はガザの戦闘に関して「長期の消耗戦を行う準備ができている」と主張し、戦闘継続に自信を表明した。新たな停戦案が交渉の停滞打破につながるかは、依然として不透明だ。 

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