「寂しい女」「DEI枠」で皮肉=プレゼンターら政治発言―米エミー賞 2024年09月16日 16時50分

 【ロサンゼルス時事】15日の第76回米エミー賞授賞式では、プレゼンターや受賞者からの政治的発言が相次いだ。アカデミー賞授賞式ではしばしば見られる光景だが、11月に大統領選が迫る中、エミー賞にも波及した形。リベラル層が多いとされるハリウッドセレブだけに、トランプ前大統領への皮肉が目立った。
 歌手で女優のセレーナ・ゴメスさんは「(プレゼンターとして)チャイルドレス・キャット・レディーとは縁遠い2人の男性とご一緒でき、光栄よ」と述べた。共和党の副大統領候補、バンス上院議員が使った「子どもがいない寂しさを紛らわせるために猫を飼う女」という侮辱表現を逆手に取った。
 同じくプレゼンターを務めた俳優ジョン・レグイザモさんは、女性で黒人、インド系であるハリス副大統領が民主党大統領候補となった後、共和党が「能力ではなく多様性のみで選ばれた」と批判するのに使ってきた言葉「DEI」(多様性と公平性、包摂性の頭文字)を「ディリジェンス(勤勉さ)、エクセレンス(卓越性)、イマジネーション(創造性)」に置換。「私たちは皆、DEI枠だ」と当てこすった。
 この他、コメディーシリーズの助演女優賞を獲ったライザ・コロンザヤスさんはスピーチで「ラテン系の女性のみんな、自分の権利のために投票して」と訴えた。 

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