SNSに次期大統領への中傷=ナンバー2がアカウント保持?―インドネシア 2024年09月16日 05時22分
【ジャカルタ時事】インドネシアのプラボウォ次期大統領(72)の私生活や家族への中傷を投稿したSNSのアカウントが、インターネット上や同国のメディアで話題になっている。「(プラボウォ氏は)離婚した!」「息子は同性愛者だ」などとプライバシーに踏み込み、偏見に基づいた書き込みが並ぶ。いずれも数年前までの投稿だが、アカウントの持ち主は次期副大統領のギブラン氏(36)とのうわさが渦巻いている。
ギブラン氏はジョコ大統領の長男で、来月20日に大統領に就任するプラボウォ氏を支える立場だ。からかいや嫌がらせの言葉を連ねた書き込みの対象は、プラボウォ氏にとどまらず、他の政治家や女性にも及ぶ。同国東部パプア州などの人たちに対する人種差別的な記述もある。
SNS上での知人とのやりとりや更新時の記録から、アカウントはギブラン氏のものである可能性が高いとみられている。書き込みがあったのは、いずれもジョコ氏とプラボウォ氏の対決となった2014年と19年の大統領選の前後。父親を「援護」する意味もあったもようだ。
ただ、ギブラン氏は今年2月の大統領選ではプラボウォ氏とタッグを組み、当選を果たした。思わぬ展開にギブラン氏は「(アカウントのことは)何も知らない」と言葉少なだ。