スペースXの宇宙船帰還=商用船外活動の偉業達成―米 2024年09月15日 16時58分

15日、米フロリダ州沖に着水したスペースXの宇宙船「クルードラゴン」(スペースXの提供映像より)(EPA時事)
15日、米フロリダ州沖に着水したスペースXの宇宙船「クルードラゴン」(スペースXの提供映像より)(EPA時事)

 【シリコンバレー時事】民間人4人を乗せた米スペースXの宇宙船「クルードラゴン」が15日未明(日本時間15日夕)、米フロリダ州沖に着水した。5日間に及ぶ宇宙の旅では、アポロ計画以来50年以上ぶりに高度1400キロに到達。世界で初めて国の機関に属さない民間人2人による商用の船外活動を成功させる「偉業」も成し遂げて帰還した。
 今回のミッション「ポラリス・ドーン」は、放射線帯の通過による健康への影響、スペースX開発の宇宙服を着た船外活動などが行われた。研究機関から依頼された約40の調査・実験もこなした。成果は、宇宙開発の拡大に活用される。
 船外活動は12日に行われ、ミッションに資金を提供した実業家ジャレッド・アイザックマン氏とスペースXの技術者が、約20分間宇宙を遊泳した。減圧症対策や船内の圧力調整など、緊張感漂う作業も無事に終えていた。 

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