フジモリ氏の遺体埋葬=波乱の生涯に思いはせる―「あなたと共に」連呼も―ペルー 2024年09月15日 14時12分

14日、リマ郊外の墓地で、ペルーのフジモリ元大統領のひつぎ前で最後の別れを告げる長女ケイコ氏(中央)
14日、リマ郊外の墓地で、ペルーのフジモリ元大統領のひつぎ前で最後の別れを告げる長女ケイコ氏(中央)

 【リマ時事】今月11日に死去したペルーのフジモリ元大統領が14日、リマ郊外の墓地に埋葬された。悲しみに暮れる遺族が肩を寄せ合い、「われわれはあなたと共にいる」と連呼する支持者の声が響いた。日系人で初めて大統領に上り詰めた後、一転して犯罪者として投獄されたフジモリ氏の波乱の生涯に人々が思いをはせた。
 14日は、全土で3日間にわたった服喪期間の最終日。大勢の支持者が見守る中、約1時間にわたった埋葬式典には長女ケイコ氏らが参列した。
 あいさつに立った次男ケンジ氏によると、亡くなる数日前、ケンジ氏は父と1996年に起きた日本大使公邸人質事件について会話を交わした。フジモリ氏は「人質救出作戦成功のお礼に何かを」と申し出た橋本龍太郎首相(当時)に、経済発展のためにアジア太平洋経済協力会議(APEC)加盟を求めたといい、ケンジ氏は「将来の視野を持った父だった」と振り返った。
 式典では参列者がひつぎに白い花を一輪ずつ手向けて最後の別れを告げた。埋葬後には、それを国民に知らせるための花火も打ち上げられた。 

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14日、リマ郊外の墓地に集まったペルーのフジモリ元大統領の支持者ら
14日、リマ郊外の墓地に集まったペルーのフジモリ元大統領の支持者ら
14日、リマ郊外の墓地で、ペルーのフジモリ元大統領の思い出を語るラウル・オルテガ氏
14日、リマ郊外の墓地で、ペルーのフジモリ元大統領の思い出を語るラウル・オルテガ氏

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