「大統領夫人は性転換者」で有罪=デマ発信の被告に賠償命令―仏 2024年09月13日 05時16分

マクロン仏大統領(右)とブリジット夫人=8月28日、パリ(AFP時事)
マクロン仏大統領(右)とブリジット夫人=8月28日、パリ(AFP時事)

 【パリ時事】フランス・パリの裁判所は12日、マクロン大統領のブリジット夫人(71)が性転換者だというデマをネット上で広めたとして、名誉毀損(きそん)の罪で、被告の女2人に執行猶予付きの罰金500ユーロ(約7万9000円)の有罪を言い渡した。夫人らへの損害賠償計1万3000ユーロ(約200万円)の支払いも命じた。
 AFP通信が伝えた。被告は自称記者と自称霊媒師。2人は2021年、夫人がかつて「ジャンミシェル」という名の男性だったと主張する動画をユーチューブに投稿。これを基に22年の大統領選にかけ、極右主義者や陰謀論者らがSNS上でデマを拡散させた。マクロン氏は再選を果たした。
 夫人が22年に刑事告訴し、民事でも提訴した。夫人は前夫との間に3人の子をもうけている。 

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