米・トルコ国籍女性の銃撃捜査=「意図的」とイスラエル批判―トルコ 2024年09月12日 20時50分

 【イスタンブール時事】トルコのトゥンチュ法相は12日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ナブルス近郊で6日にトルコと米国の二重国籍の女性がイスラエル軍の銃撃で死亡したことについて、検察当局が捜査に着手したと明らかにした。
 イスラエル軍は10日、「軍は女性を標的とせず、銃撃は意図的でなかった可能性が高い」とする初期調査の結果を公表した。しかし、トルコ外務省は12日の声明で、「平和的なデモのさなかにイスラエル兵に故意に狙われた」と指摘。トゥンチュ氏は、女性が頭部を撃たれた際の映像を証拠として、国際刑事警察機構(ICPO)に容疑者の国際手配を要請する方針を示した。
 銃撃を巡っては、バイデン米大統領も11日、「受け入れられない」としてイスラエル側に責任の追及と再発防止を強く求めた。女性の遺体は13日にトルコ西部で埋葬される予定。 

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