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　平和は破られた。２０２２年に始まったロシアによるウクライナ侵攻で、北極は再びロシアと北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）がにらみ合う「対立の海」となった。ただ、冷戦期とは様相が異なる。日本や中国、インドを含む域外国が資源獲得や新航路利用などを目指し、続々と参入。各国の大型船が北極を行き来する未来はそう遠くない。北極はどう変わっていくのか。第１部は、交錯する各国の思惑と利害を描く。