戦争犯罪「無効」印象付け=プーチン氏、ICC加盟モンゴル訪問―ノモンハン85年で日本けん制 2024年09月03日 15時39分

3日、ウランバートルで歓迎式典に臨むロシアのプーチン大統領(手前右)とモンゴルのフレルスフ大統領(AFP時事)
3日、ウランバートルで歓迎式典に臨むロシアのプーチン大統領(手前右)とモンゴルのフレルスフ大統領(AFP時事)

 ロシアのプーチン大統領は3日、公式訪問したモンゴルの首都ウランバートルでフレルスフ大統領と会談した。ウクライナ侵攻で日本を含む西側諸国から制裁を受ける中、ソ連時代からの友好関係を確認して孤立回避をアピール。プーチン氏には「戦争犯罪」で国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状が出ているが、ICC加盟国モンゴルに拘束させないことで「無効」と印象付ける狙いもあるもようだ。
 1939年に当時の満州国(現中国東北部)とモンゴルの国境で日本軍とソ連軍が衝突した「ノモンハン事件」から85年に合わせ、3日は「対日戦勝」記念式典に出席し、ロシアとモンゴルの「血の結束」を誇示。訪問は5年ぶりで、ウクライナ侵攻開始後初となった。 

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