野党候補に逮捕状=大統領選巡る扇動容疑―ベネズエラ 2024年09月03日 10時17分

ベネズエラ大統領選の野党統一候補だったエドムンド・ゴンサレス氏=5月31日、カラカス(AFP時事)
ベネズエラ大統領選の野党統一候補だったエドムンド・ゴンサレス氏=5月31日、カラカス(AFP時事)

 南米ベネズエラの裁判所は2日、検察当局の求めに応じ、7月28日の大統領選で野党統一候補だった元外交官、エドムンド・ゴンサレス氏の逮捕状を出した。扇動や陰謀などの容疑。ニュース専門局CNNスペイン語放送などが伝えた。
 選挙では、三権を掌握する反米左派のマドゥロ大統領が勝利を宣言。マドゥロ氏が牛耳る選管当局は、同氏の得票率を52%と発表した。最高裁も3選を認めたが、詳細な開票結果は公表されていない。
 これに対し野党側は開票所のデータを基に、ゴンサレス氏が7割近い票を集め圧勝したと主張。断続的に反政府デモを繰り広げている。国連などは「選挙は透明性に欠ける」として、開票結果を開示するよう要求。欧米や南米主要国を含む一部の国は、ゴンサレス氏の勝利を認定している。
 ゴンサレス氏や野党指導者マチャド氏は選挙後、マドゥロ氏の後ろ盾である軍に対し「国民の側に付くよう」呼び掛け。クーデターをあおったなどとして、政権側は身柄拘束を模索していた。ゴンサレス氏は選挙後、身を隠しており、当局の再三の出頭命令にも応じていない。 

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