野党候補に逮捕状=大統領選巡り「深刻な犯罪」容疑―ベネズエラ 2024年09月03日 10時17分
【サンパウロ時事】ベネズエラ検察当局は2日、野党統一候補として7月の大統領選に出馬した元外交官、エドムンド・ゴンサレス氏の逮捕状を請求し、裁判所から認められたと発表した。「深刻な犯罪」の容疑があるとしており、野党側は反発している。
選挙では選管当局が現職マドゥロ大統領の勝利を発表したが、その後に開票・集計は透明性を欠いたという認識が国際社会に広がった。マドゥロ氏は来年1月の3期目就任に向け基盤を固めつつ、野党など反対勢力の排除を進めている。
これまでに野党陣営は独自集計の結果を公開し、ゴンサレス氏が「次期大統領」だと主張。検察当局は、そうした動きが選管の発表に反し、法律違反の疑いがあるなどとして、事情聴取のため3度にわたり同氏に出頭を求めた。身の安全を考慮してゴンサレス氏が応じなかったことから、今回の強制措置に乗り出した。
検察がSNS上に掲載した逮捕状によると、ゴンサレス氏には「公文書偽造」や「法への不服従扇動」などの容疑がかけられている。