台湾第2野党主席を釈放=台北市長時代の汚職容疑 2024年09月02日 06時41分

2日、台北地裁を出る台湾第2野党・民衆党の柯文哲主席(党首、左から2人目)(EPA時事)
2日、台北地裁を出る台湾第2野党・民衆党の柯文哲主席(党首、左から2人目)(EPA時事)

 【台北時事】台湾の台北地裁は2日未明、汚職容疑で逮捕された第2野党・民衆党の柯文哲主席(党首、65)の釈放を決めた。柯主席は台北市長時代、商業施設の開発に絡み業者への便宜を図った疑いが持たれている。検察は収賄の疑いもあるとして地裁に勾留請求したが、却下された。
 台湾メディアによると、地裁は釈放理由について、検察が主張する「嫌疑の重大性」の根拠が不十分だと説明。保釈金もなしで釈放した。一方、柯主席と同じ容疑で勾留の是非が審理された前台北副市長については勾留を決定した。
 柯主席は未明に釈放されると、地裁周辺に集まった支持者ら数百人を前に「うそのストーリーを作り上げた。極度の抑圧といじめだった」と検察を非難した。民衆党は捜査の不当性を訴えている。 

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