独軍、ニジェールから撤退 2024年08月31日 09時19分
【ベルリン時事】ドイツ軍は30日、駐留していたアフリカ西部のニジェールの基地から最後の兵士と装備品を引き揚げ、撤退を完了した。昨年7月にクーデターで実権を握ったニジェール軍事政権は治安維持の協力相手としてロシアに接近し、独軍の駐留が困難になった。
ニジェールは欧米にとって、サハラ砂漠南部一帯のサヘル地域に潜伏するイスラム過激派勢力の拡大抑止を図る拠点だった。しかしクーデター後、大部隊を展開していたフランスと米国の軍は撤退を余儀なくされていた。