マスク氏関連会社の口座凍結=Xの罰金支払い巡り―ブラジル最高裁 2024年08月30日 08時15分

米実業家イーロン・マスク氏=5月6日、カリフォルニア州ビバリーヒルズ(AFP時事)
米実業家イーロン・マスク氏=5月6日、カリフォルニア州ビバリーヒルズ(AFP時事)

 【サンパウロ時事】ブラジル最高裁は29日、米実業家イーロン・マスク氏がオーナーを務めるX(旧ツイッター)に科した罰金の支払い履行を確実にするため、同氏率いる宇宙企業スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」の口座凍結を命じた。複数の主要メディアが報じた。
 最高裁はこれまでに、Xで偽情報などを流した一部利用者のアカウント停止をXに命令。従わない場合、アカウント1件当たり1日につき10万レアル(約257万円)の罰金を科すとも警告していた。
 マスク氏は「厳しい検閲」だとしてアカウント停止を拒否。今月には、命令に応じなければ法定代理人が逮捕されると通告を受けたとして、ブラジルでの事業閉鎖を発表した。
 Xは事業閉鎖後もサービスは継続する方針を示していたが、最高裁のモラエス判事は28日、Xが新たな代理人を指名しなければ、サービスも停止させると警告。マスク氏は29日、Xでモラエス氏を「独裁者」と批判し、対立が激化している。 

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