島しょ警察支援「半分払って」=豪首相、米高官に軽口 2024年08月29日 18時24分

28日、トンガの首都ヌクアロファで、花の冠をかぶり笑顔を見せるオーストラリアのアルバニージー首相(EPA時事)
28日、トンガの首都ヌクアロファで、花の冠をかぶり笑顔を見せるオーストラリアのアルバニージー首相(EPA時事)

 【シドニー時事】オーストラリアのアルバニージー首相が太平洋島しょ地域の警察支援策を巡り、米国のキャンベル国務副長官と訪問先のトンガで行った立ち話の中で、「費用を半分払ってもらえる?」と軽口をたたいていたことが分かった。ラジオ・ニュージーランドが29日、ウェブサイトなどで会話の映像を報じた。
 アルバニージー氏は28日、トンガで開催中の地域機構「太平洋諸島フォーラム(PIF)」首脳会議で、多国籍の即応警察部隊創設などを柱とする構想を提案。初期費用として4億豪ドル(約390億円)の拠出を表明した。
 この後、首脳会議に参加していたキャンベル氏がアルバニージー氏と雑談し、「米国も同じようなことを考えていたが、そちらに車線を譲った。そのまま走り続けてください」と語った。すかさずアルバニージー氏は「よかったら、割り勘で米国が半分払ってもらえませんか。そんなに高くないですよ」と背中を軽くたたきながら応じた。 

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