越境攻撃は「防衛目的」=安保理会合でウクライナ 2024年08月29日 10時20分

 【ニューヨーク時事】国連安保理は28日、ウクライナ軍が6日にロシア西部クルスク州への越境攻撃を開始して以来、初めてウクライナ情勢を協議する公開会合を開いた。出席したウクライナのキスリツァ国連大使は「作戦の目的はあくまで防衛だ」と強調した。
 キスリツァ氏は、クルスク州内でロシア軍が軍備を増強していたと指摘。同州を足掛かりにウクライナ側への攻撃を準備していたと述べ、「黙って見ているわけにはいかなかった」と説明した。作戦は国際法を順守しているとも語り、各国に理解を求めた。
 また、キスリツァ氏は「ロシア領内の軍事目標に対して長距離攻撃する権利を認めることが、ロシアによるテロを終わらせる」と訴えた。米欧各国は事態のエスカレートを懸念し、ウクライナに供与した長距離ミサイルのロシア領内への使用に慎重な姿勢を崩していない。
 これに対し、ロシアのポリャンスキー国連次席大使はウクライナを支援する米欧を非難。武器供与を議題に30日に安保理会合を開くよう要請したと明らかにした。 

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