元徴用工、韓国政府への訴え棄却=「日本企業に賠償責任」―ソウル地裁 2024年08月28日 18時59分
【ソウル時事】日本の植民地時代に日本企業で強制労働させられたとする元徴用工の韓国人と遺族が韓国政府に損害賠償を求めた訴訟2件の判決が28日、ソウル中央地裁であった。地裁はいずれも訴えを棄却し、原告が敗訴した。原告側によると、韓国政府を相手にした関連訴訟の判決は初めて。
2件の訴訟で原告は、1965年の日韓請求権協定で日本政府が無償供与した経済協力の3億ドルが元徴用工への支給に充てられなかったのは不当だと主張し、韓国政府に損害賠償を求めた。地裁は最高裁の判例を踏まえ、元徴用工には日本企業が賠償すべきだと判断し、政府の賠償責任を認めなかった。