対ロシア戦勝計画、9月提示=米大統領候補にも―ゼレンスキー氏 2024年08月28日 06時33分

27日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)で記者会見するゼレンスキー大統領(EPA時事)
27日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)で記者会見するゼレンスキー大統領(EPA時事)

 ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、侵攻を続けるロシアに対抗する「戦勝計画」を9月に米国に提示すると明らかにした。直接会談するバイデン大統領に加え、11月の大統領選の勝者は「分からない」として、対決するハリス副大統領とトランプ前大統領にも示す方針だ。
 首都キーウ(キエフ)でのフォーラムに合わせて記者会見した。ゼレンスキー氏によると、戦勝計画は4項目から成り、その一つが今月6日にロシア西部クルスク州で開始した越境攻撃で「(計画の)一部は既に達成された」という。
 ウクライナは表向き、ロシア領の占領に「関心はない」(外務省報道官)と主張。ゼレンスキー氏も自国への攻撃を防ぐ「緩衝地帯」をロシア側につくるのが作戦の目的と説明してきた。ただ、対ロ交渉の「カード」にするため占領地を確保したという見方があり、戦勝計画と結び付ける今回の発言は本音をにじませたものと言えそうだ。
 ゼレンスキー氏は記者会見で、国産弾道ミサイルを開発したと表明。西側諸国が供与した長距離ミサイルをロシア領内の攻撃に使われるのを嫌う中、国産で代替したい考えを示唆した。 

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