米長官、エジプト大統領と会談=イスラエルがガザ停戦案支持 2024年08月20日 14時37分
【カイロ時事】中東歴訪中のブリンケン米国務長官は20日、エジプト北部アラメインでシシ大統領と会談し、パレスチナ自治区ガザの停戦実現に向けた取り組みについて協議した。シシ氏は「戦争を終わらせる時だ」と強調した。エジプト大統領府が発表した。
これに先立つ19日、ブリンケン氏はイスラエルのネタニヤフ首相と会談。米国が先に提示した停戦への「橋渡し案」をネタニヤフ氏が支持したと記者団に明らかにし、イスラム組織ハマスに同案の受け入れを迫った。
ブリンケン氏はネタニヤフ氏との会談は「非常に建設的だった」と総括。その上で「当事者が米国やエジプト、カタールの助けを得て、共に歩み、この合意の下で約束したことを履行する」プロセスを完了させる必要があると述べた。
ただ、ハマス側は既に米国案に懐疑的な見方を示している。ハムダン幹部はロイター通信に対し、イスラエルが受け入れたという案は「われわれに提示され、われわれが同意したものとは違う。多くの曖昧な要素が含まれている」と批判した。
停戦交渉はカタールで15、16両日に開かれたが、米国の新提案以外、目立った進展はなかった。今週中にエジプトの首都カイロで再開される予定で、ハマスが歩み寄りを見せるかが焦点だ。