ロシア軍、前線から本土に再配置か=ウクライナ、西側兵器で攻撃 2024年08月17日 13時59分

16日、モスクワ郊外の公邸で安全保障会議を開くロシアのプーチン大統領(AFP時事)
16日、モスクワ郊外の公邸で安全保障会議を開くロシアのプーチン大統領(AFP時事)

 米CNNテレビ(電子版)は16日までに、米当局者らの話として、ロシア軍が西部クルスク州に越境したウクライナ軍を撃退するため、前線から数千人の部隊を呼び戻していると伝えた。ただ、ウクライナ東・南部の激戦地などに展開するロシア軍は「数十万人」に上り、配置転換はごく一部にすぎない。
 6日に始まったウクライナ軍の越境攻撃では、ロシアの新兵も捕虜になったり行方不明になったりした。CNNによると、プーチン政権はそれでも新兵を撤退させず、本土防衛に使う方針。最西端カリーニングラード州などの部隊も送り込んでいるという。
 一方、英メディアは15日、ウクライナ軍が供与された英主力戦車「チャレンジャー2」をクルスク州に投入していたと伝えた。バイデン米政権は、米国製兵器のロシア本土に対する使用を「反撃目的」に限定し、慎重な構えを崩していない。ただ、ロシア国防省は15日、今回の攻撃に使われた米国製の高機動ロケット砲システム「HIMARS」をミサイルで破壊したと主張した。 

海外経済ニュース