反捕鯨ワトソン容疑者の勾留延長=9月5日まで、グリーンランド地裁 2024年08月15日 23時34分

ポール・ワトソン容疑者(AFP時事)
ポール・ワトソン容疑者(AFP時事)

 【ロンドン時事】デンマーク領グリーンランドで拘束され、日本が身柄引き渡しを求める反捕鯨団体シー・シェパード(SS)創設者ポール・ワトソン容疑者(73)について、グリーンランドの中心都市ヌークの裁判所は15日、9月5日まで勾留を延長する判断を下した。
 地元警察の発表によると、裁判所は引き渡し問題を判断するための審理に「(ワトソン容疑者が)出席することを確実にする」ことを目的として勾留継続を決めた。同容疑者は7月21日、ヌークに入港直後に日本からの国際手配に基づき拘束され、8月15日が勾留期限だった。
 同容疑者を巡っては、日本の調査捕鯨船に対する妨害を指示したとして2010年、海上保安庁が威力業務妨害などの疑いで逮捕状を取った。弁護団の一人はAFP通信に「(日本の)引き渡し要請は誤った事実に基づいている。勾留を続ける条件は不十分であり、訴追する根拠もない」と述べ、即時釈放を訴えた。 

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