ガザ停戦ならイラン攻撃回避=「諦めず」交渉継続―米大統領 2024年08月14日 14時16分

13日、ワシントンで取材に応じるバイデン米大統領(EPA時事)
13日、ワシントンで取材に応じるバイデン米大統領(EPA時事)

 【カイロ時事】イランによる対イスラエル攻撃が差し迫っているとの見方が広がる中、バイデン米大統領は13日、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉が妥結すればイランの攻撃を回避できるかを記者団に問われ、「私はそう期待している」と語った。また、交渉の先行きに関し「難しい状態だ」と難航を認める一方、「諦めない」と外交努力を続ける意向を示した。
 停戦交渉に関し、米国など仲介役の3カ国は先に、15日の交渉再開をイスラエルとイスラム組織ハマスに呼び掛けた。イスラエルは参加に同意したが、ハマス側は最高指導者だったハニヤ氏の暗殺などで態度を硬化。「交渉を重ねれば、(イスラエルに)ガザの虐殺戦争を続ける時間をさらに与える」との声明を出し、参加拒否の姿勢を明確にした。
 ロイター通信は13日、複数のイラン高官の話として、イランが攻撃するかはガザの停戦交渉次第だと報じた。高官の一人は、交渉が失敗したり、イスラエルが協議を長引かせたりした場合に攻撃に踏み切る方針だと語ったという。米政府高官は、イランが「早ければ今週にも」攻撃する恐れに言及したが、仮にイスラエルとハマスが交渉を再開すれば、その間は攻撃が行われない可能性が出てきた。 

海外経済ニュース