子供ら1万5千人避難へ=正恩氏、洪水被災地を視察―北朝鮮 2024年08月10日 10時27分
【ソウル時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は8、9両日、洪水被害を受けた北西部の平安北道義州郡を訪れ、被災者が身を寄せる仮設テントを視察した。朝鮮中央通信が10日伝えた。正恩氏は、住宅復旧まで子供や高齢者ら約1万5400人を平壌に避難させる方針を発表した。
洪水は7月下旬、中朝国境を流れる鴨緑江流域で発生し、多くの家屋や農地が浸水した。正恩氏は視察先で演説し、被害の規模があまりにも大きいため、住宅の新設や補修に少なくとも2~3カ月かかるとの見通しを示した。
正恩氏は「復旧期間中は被災者の子供と生徒を平壌に移し、安全な環境で保育と教育を提供する」と表明。高齢者や病人らも平壌に避難させると説明した。