核物質移転の協定締結=AUKUS原潜計画で―米英豪 2024年08月09日 16時06分

 【シドニー時事】オーストラリアのアルバニージー首相は9日、米英両国との安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」に基づく豪軍への原子力潜水艦配備計画を進めるため、核物質を豪州に移転することを可能にする協定を3カ国で締結したと明らかにした。
 計画では、2030年代に豪州が米バージニア級原潜を3~5隻購入。その後、米英豪が次世代型原潜を共同開発し、豪国内でも建造する。新協定は、原潜に搭載する原子炉や関連技術、核燃料について豪州への移転を認め、AUKUSの枠外に拡散させないことなどを定めている。6日に米国で開催された米豪の外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)に合わせて署名された。
 協定を巡り、米英の核廃棄物が豪国内に持ち込まれる可能性への懸念が広がったが、アルバニージー氏は「持ち込まれることはない。合意の対象はあくまで原潜に関わるものだ」と強調した。 

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