ヒズボラ単独でイスラエル報復も=イランとの連携見通せず―米メディア 2024年08月08日 14時48分

レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ指導者のナスララ師(7月10日放映のテレビ映像より)(AFP時事)
レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ指導者のナスララ師(7月10日放映のテレビ映像より)(AFP時事)

 【イスタンブール時事】米CNNテレビは7日、複数の情報筋の話として、イスラエル軍に最高幹部を殺害されたレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが、単独でイスラエルに報復を仕掛ける可能性が高いと伝えた。ヒズボラは後ろ盾のイランと共にイスラエルを攻撃するとみられていたが、イランより準備が早く、数日以内に攻撃する公算が大きいという。
 パレスチナのイスラム組織ハマスのトップだったハニヤ氏がイランの首都テヘランで殺害されたことを受け、イラン最高指導者ハメネイ師は報復を宣言。CNNによると、米軍当局者は、イランは攻撃の準備をある程度整えているが、計画の詳細をいまだ立案中とみられると語った。米紙ワシントン・ポストは先に、イランが大規模攻撃計画を再検討している可能性があると報じていた。
 ヒズボラの指導者ナスララ師は6日、報復が「強力で効果的になる」と予告した。CNNは、イランとヒズボラがどのように連携して報復に踏み切るかは見通せず、ヒズボラがイランと異なり事前通告なしに攻撃する可能性が高いと伝えている。 

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