ハニヤ氏暗殺「イスラエルに責任」=イランの主権侵害と非難―イスラム協力機構 2024年08月08日 06時04分

7日、サウジアラビア西部ジッダで開かれたイスラム協力機構(OIC)外相級会合に出席したイランのバゲリ外相代行(AFP時事)
7日、サウジアラビア西部ジッダで開かれたイスラム協力機構(OIC)外相級会合に出席したイランのバゲリ外相代行(AFP時事)

 【イスタンブール時事】パレスチナのイスラム組織ハマス最高指導者だったハニヤ氏がイランで暗殺された事件などを巡り、イスラム協力機構(OIC)は7日、サウジアラビア西部ジッダで外相級会合を開いた。共同声明では「暗殺は不法な占領国イスラエルに完全に責任がある」と指摘。「国際法と国連憲章に反し、イランの主権を侵害した」と強く非難した。
 会合はイランなどの要請で開催。イラン国営メディアによれば、出席したバゲリ外相代行は「侵略に対する正当な権利行使以外に選択肢はない」と主張し、「適切な時期と釣り合いの取れた方法で行動する」と報復の意向を改めて表明した。
 サウジなどは、ハニヤ氏暗殺が「地域の平和と安全への脅威だ」と批判した。ただ、中東のアラブ諸国は紛争の拡大を懸念してイランに自制を促し続けており、報復攻撃への明確な支持はなかったもようだ。 

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