パリ五輪開会式に不快感=「信仰を嘲笑すべきでない」―ローマ教皇庁〔五輪〕 2024年08月04日 14時34分

ルーマニアの首都ブカレストのフランス大使館前で、レオナルド・ダビンチの名画「最後の晩餐(ばんさん)」をやゆしたようなパリ五輪開会式の演出に抗議する男性=7月28日(EPA時事)
ルーマニアの首都ブカレストのフランス大使館前で、レオナルド・ダビンチの名画「最後の晩餐(ばんさん)」をやゆしたようなパリ五輪開会式の演出に抗議する男性=7月28日(EPA時事)

 ローマ教皇庁は3日、パリ五輪の開会式で、イエス・キリストと使徒たちを描いたレオナルド・ダビンチの名画「最後の晩餐(ばんさん)」をやゆするような演出があったとして、不快感を示した。
 教皇庁は週末に発表した異例の声明で「多くのキリスト教徒や他宗教の信者に不快感を覚えさせる演出があったことに心を痛めた」と表明。「世界が集う名誉あるイベントで、信仰を嘲笑するような表現があってはならない」と苦言を呈した。
 先月26日に行われた開会式では、派手な衣装の女装家やトランスジェンダーのパフォーマーが登場した場面が、最後の晩餐を連想させるとして非難の声が上がった。大会組織委員会は「いかなる宗教団体に対しても敬意を欠く意図はなかった」と謝罪していた。 

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