停戦交渉、イスラエルが新要求=妥結一層困難に―報道 2024年07月26日 14時28分

パレスチナ自治区ガザ南部のハンユニスで、安全な場所に避難する住民=22日(AFP時事)
パレスチナ自治区ガザ南部のハンユニスで、安全な場所に避難する住民=22日(AFP時事)

 【カイロ時事】ロイター通信は25日、パレスチナ自治区ガザでの停戦と人質解放に関する間接交渉で、イスラエルが新たな要求を行い、妥結への道のりが一層困難になったと報じた。ネタニヤフ首相は24日の米議会演説でイスラム組織ハマスの軍事・統治能力を破壊する必要性を強調したが、停戦交渉でも強硬姿勢を示し、妥結へのハードルを上げたもようだ。
 ロイターによると、イスラエルは停戦合意が結ばれた場合、戦乱を避けるためガザ南部などに避難していた住民が北部に帰還する際、身元検査の対象とすることを要求した。現行案では自由に北部に戻れることになっていた。
 背景には、帰還者が北部に残るハマス戦闘員を「支援する可能性がある」との懸念がある。イスラエルはこの要求を今月のカイロでの停戦交渉の場で持ち出したといい、西側諸国の当局者は「予想外だった」と述べた。ハマス側はこの要求に反対したという。 

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