容疑者、ケネディ暗殺犯を検索=事件前、無人機で偵察―トランプ氏銃撃 2024年07月25日 04時59分
【ワシントン時事】トランプ前米大統領の暗殺未遂事件で、トーマス・クルックス容疑者(20)=現場で射殺=が事件前、ケネディ元大統領を暗殺した元海兵隊員リー・ハーベイ・オズワルドについて検索していたことが明らかになった。事件直前に無人機を飛ばし、会場を偵察していたことも判明した。米連邦捜査局(FBI)のレイ長官が24日、下院司法委員会の公聴会で述べた。
レイ氏によると、容疑者は銃撃1週間前の6日、検索サイトで「オズワルドはケネディからどれくらい離れていたか」と調べていた。容疑者がトランプ氏の選挙集会に出席登録したのも同じ日だった。ケネディは1963年、米南部テキサス州ダラスで暗殺された。
容疑者はまた、銃撃の約2時間前に約11分間無人機を飛ばし、トランプ氏の選挙集会会場を偵察した。無人機からの空撮映像を携帯電話でチェックした可能性が高いという。無人機は容疑者の車から発見された。
容疑者が発砲した建物の屋上では、8発分の薬きょうが見つかった。容疑者の車内に2個、自宅に1個の計3個の爆発物もあったが、遠隔起爆装置の電源は切られていた。