民主副大統領候補、2氏有力か=元宇宙飛行士と激戦州知事―米報道 2024年07月24日 14時08分

ケリー米上院議員=4月13日、アリゾナ州フェニックス(AFP時事)
ケリー米上院議員=4月13日、アリゾナ州フェニックス(AFP時事)

 【ワシントン時事】ハリス米副大統領(59)がバイデン大統領の後継者として民主党の候補指名に道筋を付けたことを受け、ハリス氏の伴走者となる副大統領候補の人選が本格化している。ABCテレビは23日、西部アリゾナ州選出のケリー上院議員(60)と東部ペンシルベニア州のシャピロ知事(51)の2人が現時点で有力視されていると報じた。
 ハリス氏は民主党の牙城である西部カリフォルニア州出身で、黒人、アジア系、女性という属性を持つ。これを補う形で、副大統領候補には白人男性で、11月の大統領選の激戦州選出もしくは超党派の合意形成に取り組んだ経験が豊富な人物を選び、バランスを取るとみられている。
 ケリー氏は元宇宙飛行士、海軍出身などの経歴が評価される半面、行政経験の少なさが指摘される。検事出身でユダヤ教徒のシャピロ氏は、激戦州の中でも最も重要なペンシルベニアで人気が高いのが最大の強みだが、全国的な知名度は低い。
 アリゾナ、ペンシルベニアは大統領選で接戦が予想される重要州。両氏は共に2022年中間選挙で共和党「トランプ派」の対立候補を破った実績がある。
 2氏のほか、行政手腕に定評のある南部ノースカロライナ州のクーパー知事(67)や、若くして共和党地盤の南部ケンタッキー州を制したベシア知事(46)も候補に挙がっている。
 民主党全国委員会は8月1~7日の間に代議員によるオンライン投票を行い大統領候補を決定する。副大統領候補もこの期間に選出される可能性が高い。 

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米ペンシルベニア州のシャピロ知事=4月16日、同州スクラントン(AFP時事)
米ペンシルベニア州のシャピロ知事=4月16日、同州スクラントン(AFP時事)

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