撤退表明、前日から準備=ハリス氏には当日伝達―バイデン氏・米大統領選 2024年07月22日 09時24分

バイデン米大統領(右)とハリス副大統領=14日、ワシントン(EPA時事)
バイデン米大統領(右)とハリス副大統領=14日、ワシントン(EPA時事)

 【ワシントン時事】バイデン米大統領は21日、大統領選に向けた選挙戦継続の姿勢を一変し、撤退を表明した。米メディアによると、20日には準備に着手していた。
 「来週、選挙戦に戻ることを楽しみにしている」。新型コロナウイルスに感染し、東部デラウェア州にある別邸で自主隔離していたバイデン氏は19日、声明を通じ選挙戦継続への意欲を示していた。18日のトランプ前大統領による共和党の候補指名受諾演説も批判し、対決姿勢を前面に押し出した。
 だが、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によれば、バイデン氏は20日夕「家に来てくれないか」と側近2人を電話で呼び出す。側近らと協議し、撤退を表明する書簡の文言調整も始めた。
 翌21日、ハリス副大統領やザイエンツ大統領首席補佐官らに電話して意向を伝達。同日午後1時46分(日本時間22日午前2時46分)、X(旧ツイッター)に書簡を投稿した。
 投稿直前にはホワイトハウス高官や選挙陣営のスタッフとビデオ会議を開き、自ら書簡を読み上げた。「仕事を持ってきてくれ、やり遂げよう」。そう語るバイデン氏を支えた側近の中には、涙を流した人もいたという。 

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