バンス氏は「トランプのクローン」=民主党、敵対心あらわ―米大統領選 2024年07月16日 15時10分

15日、米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれた共和党全国大会に出席するバンス上院議員(EPA時事)
15日、米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれた共和党全国大会に出席するバンス上院議員(EPA時事)

 【ワシントン時事】11月の米大統領選に向け、共和党のトランプ前大統領が副大統領候補に選んだバンス上院議員について、民主党は敵対心をあらわにしている。バイデン大統領は15日、記者団に対し「トランプのクローンだ。両者に違いはない」と分析した。
 民主党全国委員会のハリソン委員長は声明で、バンス氏が「常軌を逸した過激な主張の持ち主だ」と断定。「トランプとバンスの組み合わせは、われわれの民主主義、自由、そして未来をむしばむだろう」と訴えた。
 トランプ氏が13日に銃撃を受けた際、バンス氏はSNSを通じ、バイデン氏に事件の原因があると主張した。民主党のガルシア下院議員は「トランプ氏に対する暗殺未遂を政治利用し、民主党を非難したのは恥ずべき行為だ。無責任な人選だ」と糾弾した。
 民主党は、とりわけ人工妊娠中絶の全面的禁止といったバンス氏の主張を標的にする構えだ。バイデン氏陣営の責任者ジェン・オマリーディロン氏は「女性(の権利)を何十年も引き戻そうとしている」と述べ、中絶問題を主要争点とする考えを示した。 

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