わずかな動作で命拾い=トランプ氏、銃撃を回顧―米メディア 2024年07月15日 16時12分

銃撃後、警護官に抱えられて選挙集会会場を去るトランプ前米大統領=13日、米東部ペンシルベニア州バトラー(AFP時事)
銃撃後、警護官に抱えられて選挙集会会場を去るトランプ前米大統領=13日、米東部ペンシルベニア州バトラー(AFP時事)

 【ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)時事】「あの時そうしていなかったら、きょうこうして話していることはなかっただろう」。トランプ前米大統領(78)は14日、保守系メディア「ワシントン・エグザミナー」のインタビューに応じ、狙撃された際、後方を向くほんのわずかな動作で死を免れたと回顧した。
 トランプ氏は13日の東部ペンシルベニア州での演説中、資料を映すスクリーンを振り返った瞬間に銃撃を受けたが、負傷したのは右耳上部だけだった。危機一髪の状況に「ようやく実感が湧いてきた」という。同氏が事件後、メディアのインタビューに応じるのは初めて。
 撃たれて立ち上がると、トランプ氏は銃声に身を伏せて動かない聴衆に気がついた。「彼らはただじっとしていた。あの時の感覚はどう表現したらいいか分からない」。その後、聴衆に向かって拳を突き上げた同氏は、「世界が見ていると思った。歴史がこれを裁くことは分かっていたし、『大丈夫だ』と伝えなければいけないと思った」と語った。
 トランプ氏は退避する際、聴衆に「米国は続き、われわれは前進する。われわれは強いのだ」と訴えようとしたという。事件後には政治的見解の異なる人々を含め、各地からたくさんの激励の電話を受けたと明かし、党全国大会で「全米を一つにする」指名受託演説を行うと述べた。 

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