妻子かばった男性犠牲に=「英雄」と知事―トランプ氏暗殺未遂 2024年07月15日 06時59分
【ベセルパーク時事】米東部ペンシルベニア州で13日に起きたトランプ前大統領の暗殺未遂事件で、シャピロ州知事は14日の記者会見で、死亡したのは同州在住のコリー・コンペラトーレさん(50)だと明らかにした。妻子をかばって犠牲になったといい、シャピロ氏は「英雄として亡くなった」と死を悼んだ。
シャピロ氏によれば、コンペラトーレさんは2人の娘を持つ父親で「地域と、そして何より家族を愛していた」。熱心なトランプ氏の支持者でもあり、今回の選挙集会への参加を楽しみにしていたという。
銃声が聞こえると、コンペラトーレさんは妻子に覆いかぶさった。米メディアによると頭部を負傷し、居合わせた医師らが駆け付けたが、帰らぬ人となった。
バイデン大統領は14日、記者団に対し「彼は家族を銃弾から守って命を落とした」と述べ、哀悼の意を表した。
事件では、コンペラトーレさんの他に集会参加者の57歳と74歳の男性2人も重体となったが、現在は「安定した状態」だという。