ボリビアでクーデター未遂=官庁街に兵士一時集結 2024年06月27日 07時01分
【サンパウロ時事】南米ボリビアの事実上の首都ラパスの官庁街に26日、軍用車両で乗り付けた多数の兵士が集まり、司令官が政権交代などを要求する騒動が起きた。地元メディアによると、兵士は間もなく撤収し、クーデターは未遂に終わった。司令官は逮捕された。
アルセ大統領はフェイスブックに投稿した動画で「クーデターの試みに直面している」と訴えた。ボリビア外務省は声明で「憲法上、正式に国民の自由意思によって選ばれたアルセ氏」に対する国際社会の支持を求めた。
ロイター通信によると、大統領官邸などが並ぶムリジョ広場に重装備の兵士や装甲車が集まった。軍のスニガ司令官は地元テレビで「軍は(政府への)失望を表明する」と主張した。
スニガ氏は司令官の職を正式に解かれ、アルセ氏自らが後任司令官の就任式を挙行した。その後に兵士撤収の報が伝えられた。