ロシア前国防相らに逮捕状=ウクライナ侵攻巡る戦争犯罪容疑―ICC 2024年06月25日 20時06分

ロシアのショイグ前国防相=5月15日、モスクワ(EPA時事)
ロシアのショイグ前国防相=5月15日、モスクワ(EPA時事)

 【ブリュッセル、キーウ時事】国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)は25日、ロシアのウクライナ侵攻を巡り、戦争犯罪などの疑いでロシアのショイグ前国防相と軍制服組トップのゲラシモフ参謀総長に逮捕状を出したと発表した。侵攻に関与したロシア高官個人の責任を追及する方針を明確にした格好だ。
 ICCは、2022年10月~23年3月にロシア軍が行ったウクライナの送電インフラを標的にしたミサイル攻撃に関して、2人が責任を負う立場にあるとの認識を示した。その上で、一連の攻撃が民間人に「大きな苦痛または重大な傷害を与えたと信じるに足る合理的な根拠がある」と指摘した。
 ICCは昨年3月にプーチン大統領、今年3月にはロシア軍幹部に戦争犯罪などの疑いで逮捕状を発出した。ただ、ロシアはICC設立条約の締約国ではなく管轄権が及ばないため、逮捕は困難とみられる。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、通信アプリ「テレグラム」で「われわれは2人が刑務所にいる姿を見られることを願っている」と表明。ロシア人に責任を認識させるべく「さらなる逮捕状の発出を期待している」と述べた。 

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ロシアのショイグ前国防相(EPA時事)
ロシアのショイグ前国防相(EPA時事)

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