イスラエル、ガザ停戦で悲観論=ハマスが「時間稼ぎ」 2024年06月23日 20時55分

22日、レバノン中部で、イスラエル軍の攻撃により破壊された車の残骸(AFP時事)
22日、レバノン中部で、イスラエル軍の攻撃により破壊された車の残骸(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラエル紙ハーレツは23日、パレスチナのイスラム組織ハマスとの停戦実現について、イスラエル政府高官が悲観的な見方を強めていると伝えた。同国情報筋は同紙に、ハマスがイスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの全面衝突を望み、「時間を稼ごうとしている」と語った。
 米国は5月末、ハマスによる人質の解放とパレスチナ自治区ガザでの「永続的停戦」を目指す3段階案を公表。ハマスは修正を加えて回答し、イスラエルが「拒否に等しい」と反発していた。
 ハマスと連帯するヒズボラは、イスラエル北部への越境攻撃を激化させている。ハマスは、イスラエルとヒズボラが全面衝突に至れば、ガザでの戦闘が手薄になると計算しているもようだ。イスラエル高官はハーレツに、ガザ停戦協議に進展は見られないと述べた。 

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