イスラエル、迎撃困難か=ヒズボラと全面戦争なら―米CNN 2024年06月21日 19時55分

イスラエルの防空システム「アイアンドーム」=4月15日、エルサレム近郊(AFP時事)
イスラエルの防空システム「アイアンドーム」=4月15日、エルサレム近郊(AFP時事)

 【イスタンブール時事】米CNNテレビは20日、複数の米当局者の話として、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルが全面衝突した場合、イスラエルがヒズボラの精密誘導兵器を使った大規模攻撃に対処しきれない恐れがあると伝えた。イスラエルが張り巡らしている防空システム「アイアンドーム」による迎撃も困難になる可能性があるという。
 イスラエル軍によれば、ヒズボラは約15万発の短距離のロケット弾やミサイルを保有し、パレスチナ自治区ガザでイスラエルと交戦するイスラム組織ハマスをしのぐ軍事力を誇る。イランを後ろ盾とするヒズボラはガザの停戦が実現しない限り、対イスラエル攻撃を継続すると宣言している。
 ヒズボラは今月に入り、イスラエル北部でドローンが防空システムを攻撃し損害を与えたと主張。北部ハイファの重要施設をドローンで撮影したとする動画も公開し、イスラエルへのけん制を強めている。 

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